この記事は未経験からのエンジニア転職を目指す方や、もう少しスキルアップしたい若手エンジニアの方に向けて書いています。
巷では「1000時間勉強すればOK!」みたいな話も聞きますが、ちょっと待ってください!!
今回はそんな「勉強時間」に関するよくある疑問に、現場寄りの本音でお答えしていきます。
結論:エンジニアって、どれくらい勉強した方がいいの?
いきなり結論から言います。
「空いた時間、全部」
と言うと「そんな体育会系な………」と思われるかもしれません。が、結構本気で言ってます。
中途半端な覚悟で
なんて考えていたら、正直かなり厳しい道のりになると思います。
なぜそこまで言うのか? それはエンジニアという仕事の本質に関わってきます。
エンジニアってそんなに甘くない【参入障壁の話】
プログラミングスクールの広告を見ると
みたいな雰囲気を感じるかもしれませんが、現実はそんなに甘くない。
エンジニアは覚えることが非常に多く👇、参入障壁はめちゃくちゃ高いです。
プログラミング言語 |
HTML、CSS、JavaScript、サーバーサイド言語(Ruby、PHP、Python、Java、Go等)の文法・特性・基本的な使い方。 |
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フレームワーク/ライブラリ |
Ruby on Rails、Laravel、React、Vue.js、Next.js等主要なフレームワークやライブラリの選定と利用方法。 |
Webの基礎知識 |
HTTP/HTTPSプロトコル、DNSの名前解決、サーバー/クライアントの役割、APIの概念と利用方法。 |
データベース |
SQL(データ操作言語)、RDBMS(MySQL, PostgreSQL等)、 NoSQLデータベースの概念と基本的な操作。 |
インフラ/クラウド |
Linuxサーバーの基本操作、主要クラウドサービス(AWS、GCP、Azure等)の基本的な利用方法。 |
ツール類 |
Git/GitHub等によるバージョン管理システムの利用、Docker等によるコンテナ技術の活用、コードエディタ/IDEの効率的な使い方。 |
その他 |
Webセキュリティの基礎知識と対策、テストコード(単体テスト、結合テスト等)の作成、アルゴリズムとデータ構造の基礎、オブジェクト指向等のソフトウェア設計原則。 |
ざっと挙げただけでも、これだけあります。
IT技術の世界は昨日まで主流だった技術が、明日には古くなってるなんて日常茶飯事。
だから、常に勉強し続けないとあっという間に置いていかれます。
と感じましたか? 難しいですが、だからこそ
くらいの気概がないと、なかなか太刀打ちできないです。
エンジニア学習の成長曲線
エンジニアのスキル習得は、私の経験談からグラフにするとこんな感じです。

未経験からエンジニアを目指す際、最初の数年は全然仕事になりません。最初は
と落ち込んだり、挫折してしまいやすいです。
ですが数年諦めずに続けていると、ある日突然
この時期をを経験すると、学習が一気に楽しくなります。
問題は、このブレイクスルーが来るまでに最低でも1年、人によっては2年以上かかること。
もちろん個人差はありますが、数ヶ月勉強したくらいで到達できるほど甘くはないです。
「必要な勉強時間=〇〇時間」と考えるのはやめよう
ここまでの内容を踏まえると、
という問いに対する考え方も変わってくるのではないでしょうか。
個人の背景や学習効率、目標レベルはそれぞれ違います。
「〇〇時間学習すれば必ずエンジニアになれる」といった基準はありませんし、時間を目標に設定することは学習の本質からずれてしまう可能性があります。
とはいえ結果的に確保できる時間を最大限活用して集中的に取り組んだ結果、累計で1000時間程度の学習時間に達していたという方は多いかもしれません。
とにかく、コツコツ学習を続けましょう
どの職種にも言えることだとは思いますが、エンジニアの学習は決して楽になれる職業ではありません。
粘り強く学習を続けていれば、必ずブレイクスルーの瞬間が訪れます。
とにかく正しい方向性でコツコツ学習を続けていきましょう。